羽黒山

羽黒山
歴史と精神性に包まれる修験道の世界

山形県鶴岡市にある羽黒山は、出羽三山の一つで、日本有数の霊山として知られています。2,446段の長い石段参道、国宝の五重塔、出羽神社など、歴史と伝統が息づく神聖な雰囲気に満ちた場所です。

見どころ

出羽三山の一角
羽黒山は、出羽三山の一つで、他の二つは月山と湯殿山です。出羽三山は、古くから修験道の聖地として信仰されてきました。その中でも羽黒山は最も有名で、多くの参詣者が訪れる人気の観光スポットとなっています。出羽三山は、約1,400年前に崇峻天皇の皇子・蜂子皇子によって開かれたと伝えられています。

2,446段の石段参道
羽黒山への参詣道は、全長約7kmにも及ぶ2,446段の石段が続きます。この長い石段は、参詣者の心を神聖な気分へと導きます。参道沿いには、350年以上の歴史を持つ老杉が立ち並び、参詣の雰囲気を一層高めています。参詣者は、この長い石段を登りながら、心を静めて山の精神性に触れていきます。

国宝の五重塔
羽黒山の頂上付近には、高さ29mの国宝の五重塔が建っています。この五重塔は、杮葺き(こけらぶき)の素木造りで、日本有数の古建築物の一つです。参詣者は、この国宝の五重塔を仰ぎ見ながら、羽黒山の歴史と伝統に思いを馳せることができます。

出羽神社と三神合祭殿
羽黒山頂には、出羽神社の社殿があります。ここには、出羽三山の三神が祀られており、参詣者は三神を合わせ祀る「三神合祭殿」で祈りを捧げることができます。三神合祭殿は、出羽三山の精神性を象徴する場所として知られています。

山伏との交流

羽黒山では、普段なかなか会えない山伏(やまぶし)との交流プログラムも行われています。山伏の修行の様子を見学したり、山伏と対話を交わすことで、より深い山の精神性に触れることができます。参詣者は、この機会に修験道の世界を体験することができるのです。

年間行事

羽黒山では、年間を通して様々な伝統的な祭りが行われています。1月の歳旦祭、3月の雅楽奉告祭、5月の祈年祭(御田植祭)、6月の湯殿山神社本宮開山祭など、季節ごとの行事が執り行われ、参詣者を魅了しています。

アクセス

羽黒山は、鶴岡駅から庄内交通バスで約50分の場所にあります。バスの終点から、2,446段の石段を登って山頂を目指します。車でも、山形自動車道の鶴岡ICから約30分ほどでアクセスできます。

まとめ

羽黒山は、出羽三山の一角を成す日本有数の霊山です。2,446段の石段参道、国宝の五重塔、出羽神社など、歴史と伝統が息づく神聖な雰囲気に満ちた場所です。また、山伏との交流プログラムなども魅力的で、心を落ち着かせながら、山の精神性に触れることができます。さらに、年間を通して行われる伝統的な祭りも見逃せません。山形を訪れる際は、ぜひ羽黒山に足を運んでみてください。